
大阪に暮らす孫、平(たいら)。
中学一年生になったばかりの、バスケットと歌が好きな子。
参観日の合唱映像には、澄んだ高音が空へ伸びていた。
その声が、芸術の世界に生きる隣人の耳に届いた。
風呂場の歌声が、舞台への扉を開いたのだ。
市民ミュージカル『レ・ミゼラブル』。
かつて映画館で観たあの物語。
コゼットの可憐さに胸を打たれた記憶が蘇る。

そして今、舞台に立つのは我が孫。
革命に身を投じる少年兵、ガブローシュ。
象徴的で、魂を揺さぶる難しい役どころ。
半年間の練習を経て迎えた本番。
一日限りの二回公演は、どちらも満席。
演出家のK様は、業界でも名高い方。
その指導のもと、平は命を吹き込まれた。
幕が上がる瞬間、まるで雷が走ったような衝撃。
足の裏から突き上げるような感動。
何という演出、胸が熱い、ああコゼットがかわいい!
輝く平は、もう「手ごろな子供」ではない。
選ばれ、磨かれ、光を放ち、銃弾に倒れた・・・。
「た゛いらぁー!」
演出家のK様へ、心からの感謝を。
共演者の皆様、素人を温かく迎えてくださりありがとうございました。
この舞台は、私の宝物になりました。
深謝。
※雰囲気は↓のパンフレットで!・・・劇中の写真は有りません。

※2回目終了後、ガブローシュとやつら・・・。

投稿者:ジャイアント鬼ヨメ